高血圧の治療薬は、血管を広げて血圧を下げる薬と、心拍出量を減らして血圧を下げる薬に分けられます。
● 血管を広げる薬
カルシウム拮抗薬、レニン・アンジオテンシン系抑制薬(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬、ACE阻害薬、α遮断薬)
● 心拍出量を減らす薬
利尿薬、β遮断薬の他、交感神経抑制薬や血管拡張薬があります。
高血圧の薬による治療は、1種類の薬を少量から始めるのが鉄則ですが、最近では作用の異なる複数の薬を比較的早い時期から併用することも増えています。
そして、2、3か月かけて徐々に血圧を下げていきます。
どの薬を選ぶ合併症の有無やリスクの程度、他の病気で使用している薬などにより変わってくるので、医師が患者に応じて最適なものを選びます。
薬には1日1回服用するものと、何回かに分けて服用する薬があり、どの薬も長期的に使用するのが原則です。
血圧が下がったからといって、自分の判断だけで勝手に薬をやめると、再び血圧が上がることがあります。逆に血圧が高いからといっていつもよりも多めに飲むということも危険です。
高血圧の薬は医師の指示を守り、決められた量を決められた時間に飲み、飲み忘れの無いよう注意しましょう。