緑茶の生活習慣病予防に対する効能調査といった掛川市の取り組みなどが、12日午後8時からNHKが放送予定の健康・生活情報番組「ためしてガッテン」で取り上げられる。市や茶業関係者は「放送をきっかけに、掛川茶のPRに一層力を入れたい」と意気込んでいる。 (佐野太郎)
ホームページなどによると、番組では「人口10万人以上の市町村の中で、がんによる死亡率が日本一低く、高齢者の医療費も全国平均と比べて20%以上も低い驚きの町がある」と市を紹介。
お年寄り夫婦が普段飲んでいる掛川茶や、地域の生活習慣を披露したり、150人を対象に茶粉末を3カ月間飲んだ人と飲まなかった人を比較し、飲んだ人はおなか回りの脂肪が減り、悪玉コレステロール値が低下したことなど健康効果を報告する。
この放送に合わせて市や茶業関係者は、視聴者からの問い合わせに対応するマニュアルを作成したほか、掛川市城下にある物産センター「こだわりっぱ」で来月13日まで、5000円以上の買い物をした人に一煎パックを5袋贈るなど関係各店が趣向を凝らしたPRを展開する。
また、掛川茶商協同組合や掛川茶振興協会がのぼりやポスターなどを作ってPRに努めるほか、茶商の若手有志などが来月23日まで、東名高速道上り線足柄サービスエリアの複合商業施設「エクスパーサ」でキャンペーンを展開する。市農商工連携室長の後藤直己さんは「年の初めから明るい話題で、今年の茶価が上がることを期待したい」と話した。